『スカンクは、敵から身をまもるためにオナラをする動物』
だと今まで僕は思っていましたが・・・
実は、オナラではなく肛門の横にある肛門嚢という袋から、強烈なニオイの分泌液を噴霧しているのです。
分泌物の飛距離はなんと3メートル!
分泌液のニオイを嗅ぐと動物はどうなるのでしょうか?
ニオイを嗅ぐとどうなるの?
ニオイを嗅ぐと、相手が気絶してまうどころか、命をおとしてしまうこともあります。
まちがって分泌液が目に入ってしまうと失明の危険性があります。
スカンクの分泌液には、強烈なニオイの元となる硫黄含有化合物のチオールという成分が入っています。
このチオールは、抗けいれん薬や麻酔薬にも使われていて、血液中のヘモグロビンの鉄原子を除去する性質があるので極度の貧血に陥る危険性があります。
スカンクは、敵が近づいてきても、すぐに分泌液を噴霧することはしません。
まずは声を出したり、しっぽを立てて肛門を見せたり、前足で地面でたたいたりして、敵を威嚇します。
特に逆立ちをして危険を警告するポーズが有名です。
分泌液を噴霧するのは最終手段です。
ニオイでクマを撃退してしまうスカンク!
分泌液をあびた動物は、あまりの臭さに戦意喪失してしまうそうです。
分泌液は5~6回分噴射する量をためていて、空っぽになったときは補充するまでに約1か月間かかります。
動物園で飼育されているスカンクは、生後数カ月すると分泌液を出す肛門嚢を取りのぞいていますので安心です。
どんなニオイがするの?
硫化水素臭やニンニクが焦げた臭い、焼けたゴムの臭いがすると言われています。
噴霧した分泌液が皮ふや髪の毛についてしまうとニオイを取り除くのは困難で、着ていた服もニオイがとれないので捨ててしまわないといけないそうです。
野生のスカンクを車でひいてしまったら、その車はもう中古では売れなくなってしまうという話もあります。
とにかく臭いそうです。
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