オオアリクイ
アリクイ目(貧歯目) オオアリクイ科 オオアリクイ属
絶滅危惧種
学名 Myrmecophaga tridactyla
英名 Giant anteater
- 体長 100~120cm
- 尾長 65~90cm
- 体重 18~39kg
- 分布 中央・南アメリカ
- 生息地 森林、草原、沼地
- 食べ物 シロアリ、アリ、昆虫(幼虫)
オオアリクイの特徴
オオアリクイは、アリクイのなかまの中では最大で、全身が長い毛でおおわれています。
獲物のニオイをかぎ分ける臭覚は、人間の約40倍。視力が弱いので、地上や木の上にいるシロアリやアリを臭覚を頼りにさがしています。
オオアリクイの歯はまったくないか、もしあってもエナメル質がない弱々しい歯です。
オオアリクイの舌
オオアリクイの唾液はネバネバしています。
オオアリクイの前足にある大きく鋭いツメでアリ塚に穴をあけて、出てきたシロアリやアリを長さ60cm以上になる舌でペロリとなめて食べます。
1日に食べるシロアリの数は、約3万匹!
舌を動かすスピードは速く、1分間に150回も出し入れが可能。
縄張りには複数のアリ塚からあるんだ。1つのアリ塚からアリを取り過ぎないように気を付けているんだ。
オオアリクイのツメ
オオアリクイの前足には指が5本あり、そのうち4本にツメがあります。第2指(人指し指)と第3指(中指)のツメは、大きく発達しています。
ツメで体を傷つけないように、足の裏にはツメを入れる袋があります。
歩く時はゴリラのように足の甲を地面につけて、ナックルウォークをします。
オオアリクイの生態
食事
オオアリクイは主にアリとシロアリを食べます。
生活
オオアリクイは地上で単独で行動します。体が大きいため木に登ることが出来ません。
繁殖
繁殖期になると、オスとメスはペアで行動します。一夫多妻制で、オスは複数のメスと交尾をします。
妊娠期間は180~190日で、1回に1頭の子どもを出産。
生まれたばかりの赤ちゃんの体重は1~2kg、体長は約40㎝。生後1カ月ほどで歩けるようになります。
授乳期間は半年。子どもが生後1年になるまでは、母親の背中にのせて育てます。2年ほどで独り立ちし、オスとメス共に2年半~4年ほどで生成熟します。
写真をよーく見るとお母さんの背中に子どもがのってるね!
上から見た親子の毛の模様は迷彩服のようにカモフラージュの効果があり、空からタカにねらわれることもありません。周りの景色とうまくとけこむことで、天敵のジャガーやピューマからも子どもを守っています。
コメント