ハイエナ科のなかま
アードウルフは、地面に穴を掘って巣を作ったり、見た目がオオカミに似ているところからアードウルフと付けられました。アフリカーンス語で別名『ツチオオカミ』と呼ばれています。
ウルフという名前が付いているのでオオカミかなと思ってしまいますが、アフリカのサバンナや草原に生息するハイエナ科のなかまです。
ハイエナ科の仲間は、ア―ドウルフの他に3頭います。
- ブチハイエナ
- シマハイエナ
- カッショクハイエナ
- アードウルフ
ア―ドウルフ
食肉目(ネコ目) ハイエナ科 アードウルフ属
学名 Proteles cristata
英名 Aardwolf
- 体長 55~80cm
- 尾長 20~30cm
- 体重 9~14kg
- 分布 アフリカ北東部・アフリカ南部
- 生息地 サバンナ、草原、低木林
- 食べ物 シロアリ、アリ、ミミズ
アードウルフの分布
アードウルフは、アフリカ北東部とアフリカ南部に分布しています。
【生息地】サバンナ、草原、低木林
アードウルフの特徴
アードウルフは、ハイエナ科の中では最も小さいハイエナです。
毛は、長くて粗い上毛とフワフワした柔らかい下毛で覆われています。
毛の色は、黄灰色や黄白色、黄褐色、赤褐色。胴体には、黒い横縞があり、足にも黒い横縞が不規則にあります。足の指に近づくほど、黒色が濃くなっていきます。
耳は細長く、先がとがっています。
ア―ドウルフの生態
食事
アードウルフの主食は、シロアリです。
他のハイエナのなかまは、骨をも嚙み砕く強い顎と頑丈な歯もっています。柔らかいシロアリを主食とするアードウルフは、噛む必要がないので顎は弱く、大人になると歯は抜け落ちていきます。
上下に34本あった歯は、大人になると24本まで減ってしまうよ。
生活
夜行性のアードウルフは、日中は自分で掘った穴や、ツチブタやトビウサギが掘った古穴を寝床としています。
夜になるとシロアリが分泌する匂いや音を手がかりにして、シロアリのいるアリ塚をさがします。
1晩で食べるシロアリの量は、20万匹とも言われている。
縄張りの中に敵が侵入すると、全身の毛を逆立てたり、声をあげて威嚇します。
繁殖
ア―ドウルフの妊娠期間は、90~110日で、1回に2~4頭の赤ちゃんが産まれます。
子どもは、6~8週間を巣穴で過ごし、生後3ケ月になると自分でシロアリを食べれる様になります。
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