アジアゾウ
ゾウ目(長鼻目) ゾウ科 アジアゾウ属
絶滅危惧種
学名 Elephas maximus
英名 Asiatic Elephant
- 体長 550~640cm
- 体高 250~300cm
- 体重 2700~5400㎏
- 分布 インド、東南アジア(中国南部、スリランカ、タイ、ミャンマーなど)
- 生息地 森林、草原
- 寿命 60~70年
- 食べ物 草、木の葉、実など
アジアでくらす陸上の動物でもっとも大きいのがアジアゾウ。アジアゾウは、インドゾウ・セイロンゾウ・スマトラゾウ・ボルネオゾウの4つの亜種に分類されます。
アジアゾウの分布
アジアゾウは、インドと東南アジア(中国南部、スリランカ、タイ、ミャンマーなど)に分布しています。
【生息地】森林、草原
アジアゾウの特徴
長い鼻
ゾウの長い鼻は上くちびると鼻の一部分が伸びてできたものなんだよ。
鼻の中に骨はなく、筋肉でできています。そのためとても力もちの鼻です。
鼻の先にある出っぱりで木の葉をつかんで口に運んだり、鼻で水を吸いこんで口に運んだり、ニオイをかいだりと自由に動かすことができます。
ゾウの鼻先は、アフリカゾウとアジアゾウで違いがあります。アフリカゾウは鼻先の出っぱりは上下1つですが、アジアゾウの鼻先の出っぱりは上部に1つだけです。
四角形の耳
アフリカゾウの耳の形は三角形ですが、アジアゾウの耳の形は四角形です。
ゾウは耳が良いので、人の耳では聞き取れないような低い音(低周波)でも聞き分けることができます。
ゾウの耳の裏側には、たくさんの血管があります。体温があがってきた時には、耳をパタパタとひろげることで風をうけて熱を下げます。
キバ
アジアゾウのキバは、オスとメスどちらにもありますが、アフリカゾウよりキバは短いです。メスのキバは、とても短いため外からは目立ちません。
大きい足
ゾウの足の裏は脂肪につつまれています。脂肪は重たい体重をささえるクッションの役割があって、歩くときも足音をたてないで静かに歩くことができます。
アジアゾウの『ひづめ』は、前足が5個、後足が4個。
足の速さは時速50kmキロメートルもあるんだ。
ゾウのツメや足裏はとても硬いです。毎日、ツメがのびるので飼育員さんがカマやヤスリなどで少しずつ切っていきます。ゾウの足の裏は、ギザギザになっていて滑りにくくなっています。
ゾウは足の裏で音を感じています。
人には聞き取れない低周波の鳴き声や、甲高い鳴き声までを足の裏で感じて、そこから骨をつたって耳で音を感じているんだよ。
遠くにいるゾウとコミュニケーションをとったり、遠くで降っている雨の音を知ることもできます。ゾウの鳴き声は、3km先のなかまにも聞こえています。
5回はえかわる歯
ゾウの臼歯は上下左右1本ずつの計4本しかありません。そしてゾウの臼歯は死ぬまでに5回はえかわります。歯がすり減ってくると、奥から新しい歯がはえてきて、古い歯は押し出されるように抜けるのです。
アジアゾウの生態
食事
ゾウは1日に200kgの草や木の葉を食べ、水も100~200kg飲みます。食事にかかる時間は14時間です。大きな体なのでたくさん食べないと体力が持たないですね。もちろん食べた後はうんちの量も100kgと大量です。
生活
アジアゾウは、最年長のメスのゾウと子ゾウで10~40頭の群れをつくりますが、オスのゾウは大人になると群れを離れて単独で行動します。
東南アジアでは、アジアゾウは古くから家畜として飼われ、山から材木を運んだり、農村の荷物の運搬などの仕事をしてきました。
絶滅の危険性が高い
現在、アジアゾウの生息数は4万~5万頭。その約半分がインドゾウ。
森林伐採や農地改革による生息地の減少や象牙採取による密猟によって、アジアゾウの数は減少し続けています。
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