オカピ
クジラ偶蹄目 キリン科 オカピ属
絶滅危惧種
学名 Okapia johnstoni
英名 Okapi
- 体長 200~250cm
- 体重 200~300kg
- 分布 アフリカ(コンゴ民主共和国)
- 生息地 熱帯雨林
- 食べ物 葉、草、果実、キノコ
オカピとは、コンゴの先住民族ピグミーの言葉で『森の馬』という意味です。
オカピの分布
オカピは、アフリカのコンゴ民主共和国に分布しています。
【生息地】熱帯雨林
個体数は、5000~10000頭ほど。
世界三大珍獣のオカピ
オカピは、1901年、イギリスの探検家ハリー・ジョンストン卿によって公式に発見されました。ジャイアントパンダとコビトカバと並んで『世界三大珍獣』と呼ばれています。
オカピの特徴
オカピは、茶色い体に美しい白黒のシマ模様があるので、発見された時は、シマウマなどのウマの仲間だと考えられていました。
その美しいシマ模様から『森の貴婦人』とも呼ばれています。
その後の研究で、青白くて長くのびる舌と皮ふでおおわれた角、シマウマなどと違い蹄が2つに分かれているなどの特徴から、1902年にキリンの仲間に分類されました。
生きる化石
森林から出たオカピが、草原に適応できるように進化していったのが、現在のキリンなのかもしれません。オカピは、1000万年前から姿・形が変わっていないので、キリンの祖先『生きる化石』と言われています。
お尻のシマ模様は、熱帯雨林のなかで自分の姿を隠すのにちょうど良い保護色(カモフラージュ)となっています。
メスは、オスよりも体が少し大きく、体重が25kgほど重い。
オカピの生態
食事
オカピは草食性で、低木の木の葉、草、果実、キノコなどを食べます。40㎝の長い舌を木の葉や枝にからめて食べます。
生活
オカピは基本的に単独で生活しています。メスは巣を作って生活しますが、オスは巣を持たないため天敵から狙われやすいそうです。
繁殖期や子どもがいる時は、オスとメスのペアで生活します。
メスは繁殖期になるとオシッコの匂いと鳴き声で自分の居場所を知らせます。オカピの妊娠期間は420~450日で、2年間隔で1頭の子どもを産みます。
生まれたばかりの子どもは、体重が14~30kgで体高は75㎝程度。生後30分ほどで自力で立ち上がることができます。授乳期間は半年~1年ほど。
鳴き声
オカピは鳴かない動物だと考えられていましたが、アメリカでの調査の結果、オカピ同士で低周波音をつかってコミュニケーションをとっている事が分かりました。
オカピに会える動物園
【2022年】日本国内では、下記の3カ所の動物園で飼育されています。
- 上野動物園(東京都)
- よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)
- 横浜市立金沢動物園(神奈川県)
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