アラビアオリックス
クジラ偶蹄目 ウシ科 オリックス属
絶滅危惧種
学名 Oryx leucoryx
英名 Arabian oryx
- 体長 150~180cm
- 体高 80~100cm
- 角 70cm
- 体重 65~75kg
- 食べ物 草、木の葉、根、果実
特徴は白い体、白と黒の顔のまだら模様、まっすぐ伸びた2本の角。
かつては西アジア・アラビア半島の砂漠地帯に生息していたアラビアオリックス。伝説の動物『ユニコーン』のモデルになったと言われています。砂漠での暑さや乾燥にも適応できる優れた動物です。
日本国内では福岡市動物園(福岡)と金沢動物園(横浜)のみで飼育される希少な動物です。
生息地
野生のアラビアオリックスは、アラビア半島やイラク、シリアの砂漠地帯に生息していましたが、1972年に絶滅しました。
アメリカから10数頭のアラビアオリックスを譲り受け、オマーンやサウジアラビアにある保護区で飼育・保護され、野生に戻す活動がされてきました。現在、野生のアラビアオリックスの数は1000頭を超えています。
アラビアオリックスの保護区は、オマーンの中央部にありますが、油田開発によって保護区が1/10に縮小されました。
アラビアオリックスの特徴
美しく長い角
美しい角の長さは70cmもあり時に150cmに達するものもいます。角はオスとメス両方に見られます。
アラビアオリックスの角はまっすぐ伸びていて、真横から見ると2本の角が重なって1本の角に見えることから、伝説の動物のユニコーン(一角獣)のモデルと言われています。
白いからだ
白いからだは太陽の光線をはね返すので、熱を吸収しにくい効果があります。砂漠ではこの白いからだは敵からも目立ってしまい、夜でもどこにいるか分かってしまいます。
シャベル状の広いひずめ
アラビアオリックスのひずめはシャベルに似た形をしていて、砂漠でも長い時間歩くことができます。走るのは遅いですが、この地域には敵がいないため襲われることはほとんどありません。
アラビアオリックスの生態
出産
オスには縄張りがあり、近くにいるどのメスとも交尾をします。メスは、年に1度 妊娠をして、約8か月後に1頭の赤ちゃんを産みます。
雨が少ない環境では、出産の数は減る傾向にあります。
生活
アラビアオリックスは年長のメスが中心になって群れをつくり、数頭のオスとその子供たちなど10頭以下で生活しています。雨が降った後で食べ物がたくさんある時は、群れが数百頭にも増えることがあります。
繁殖期はオス同士で縄張り争いの小競り合いがありますが、普段は群れのなかでの争いもなく平和な生活です。
日中は暑さをさけるために木の陰で休み、涼しい時は食べ物を探しに出かけます。
食事
アラビアオリックスは、雨のにおいを嗅ぐ力が優れています。80kmも離れた場所のにおいでも嗅ぎ分けます。食べ物にふくまれた水分を体に取り込むことで、数週間は水を飲まなくても平気です。
食べ物は、主に果実、草、木の葉、根を食べています。
動物園でアラビアオリックスに会えます
近くの方は、ぜひ動物園へ行って伝説の動物ユニコーンに会いに行ってくださいね。
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