【コアラ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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コアラ

 9月最終金曜は『コアラの日(セーブ・ザ・コアラ・デー)』

カンガルー目(有袋目) コアラ科 コアラ属
  絶滅危惧種
  学名  Phascolarctos cinereus
  英名  Koala

  • 体長  60~83cm
  • 尾長  0cm
  • 体重  8~12kg
  • 分布  オーストラリア東部
  • 生息地 ユーカリ林
  • 食べ物 ユーカリの葉

オーストラリアの代表的な動物といえばコアラ!

日本に初めてコアラがお目見えしたのが1984年。東山動物園(愛知)、多摩動物公園(東京都)、平川動物園(鹿児島)の3つの動物園に計6頭がやってきました。

コアラの分布

コアラには3種類の亜種がいます。

  • クイーンズランドコアラは、クイーンズランド州に分布
  • ニューサウスウェールズコアラは、ニューサウスウェールズ州に分布
  • ビクトリアコアラは、ビクトリア州に分布

【生息地】ユーカリ林

コアラの特徴

体は灰色の毛におおわれていて、体重は8~12kg、体長は60~83cm。オスはメスに比べて最大で50%重く、体長も大きいです。

オーストラリアの北部と南部では気温の差があるので、体の大きさに違いがあります。南部に住むコアラは寒さに適応するために、体毛や皮下脂肪が多く、北部に住むコアラより体は大きい。

コアラの体は脂肪が少なく筋肉質。四肢の筋肉が発達しているので、木の上を素早く移動できます。

コアラの手・足には、長くて鋭い5本の爪があります。前足の2本の指は人間の親指のように他の指と違う向きに付いているので、異なった方向に動かすことができるため、しっかりと手で物を握ることができます。後ろ足の親指には爪がなく、2番目と3番目の指はくっついていて、それらの爪は、毛づくろいするのに使います。

視力はあまり良くありません。

コアラの大きな鼻は、臭覚に優れています。ユーカリの葉の種類やユーカリに含まれる毒の量をかぎ分けることが出来ます。

また、木についた他のコアラの匂いをかぎ分けることが出来ます。

臭腺(しゅうせん)

オスの胸には細長く茶色い『臭腺』があり、独特な匂いを出します。

臭腺を木にこすりつけてマーキングすることで、他のコアラに縄張りを知らせています。茶色くなっているのはそのためです。

育児のう

メスのお腹には生まれた子どもを育てる『育児のう』があります。

 

コアラの生態

食べ物

毒のあるユーカリを食べる

コアラは、ユーカリの葉が大好き!

でもユーカリの葉なら何でもOKではありません。コアラが食べるユーカリはオーストラリアにある約600種の内のわずか35種だけで、季節や生息地によって変わります。

毎日200~500kgのユーカリの葉を食べても、吸収できるのはたったの25%

ユーカリの葉は消化も悪く、たんぱく質などの栄養価も高くないので、コアラは体力を消耗しないように1日18~20時間の睡眠をとっています。

うし美
うし美

ユーカリの葉には毒があるって本当?

ライオン先生
ライオン先生

ユーカリには有毒な青酸(シアン化水素)がふくまれているんだ!

コアラが有毒なユーカリを食べても平気なのには理由があります。

  1. コアラの舌や鼻は、とても敏感なので毒性がないユーカリを選別できる
  2. コアラの肝臓は、有毒な青酸を解毒する酵素が強い
  3. コアラの腸は2mあり、毒をゆっくり分解できる
  4. コアラの腸内細菌は、有毒な青酸を分解できる

コアラ以外で毒を分解して食べられる動物は他にいません。

 

水をほとんど飲まない

コアラの語源は、オーストリアの先住民の言葉で『水を飲まない』という意味があります。

水分は若いユーカリの葉や新芽から補給することが出来るので、水をほとんど飲みません。ユーカリには多くの水分(約50%)が含まれています。

ユーカリから水分を摂れるので、危険を冒してまで地上に下りる必要がありません。

うんちを食べる

コアラの子どもは生後6ヵ月を過ぎると、離乳食として母親のウンチを食べます。

このウンチにはユーカリの葉の毒を分解するのに必要な腸内細菌がふくまれています。母親が引き継いだ腸内細菌のおかげで、ユーカリの葉を食べれるようになります。

生活

コアラは夜行性に近い動物です。1日18~20時間は木の上で眠り、夕暮れになると起きてエサを探しにいきます。

地上に下りてくるのは、他の木に移動する時だけです。

繁殖

妊娠期間は約35日間、普通は1回に1頭の子どもを生みます。生まれてくる子ども体重は約0.5g、体長は約19mm。

生まれたばかりの子供は目も耳も発達していません。生まれ持った方向感覚・臭覚・触覚を使って、自分の力でお母さんのポケット(育児のう)に入り、2つある乳首の1つに吸い付きます。約6カ月間は、ポケットの中でお母さんのミルクを飲んで過ごします。

1~2歳になると親離れをして、独り立ちします。

 

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