シシオザル
サル目(霊長目) オナガザル科 マカク属
学名 Macaca silenus
英名 Lion-tailed Macaque
- 体長 47~55cm
- 尾長 28~35cm
- 体重 オス5~10kg メス3~6kg
- 分布 インド南西部
- 生息地 標高1500mほどの熱帯雨林
- 食べ物 果実、種子、昆虫、小動物
しっぽの先端のフサフサしている部分が、ライオンのしっぽに似ていることからシシオザル(獅子尾猿)と呼ばれています。
シシオザルの分布
シシオザルは、インド南西部(デカン高原西側のゴーツ山脈~デカン半島のコモリン岬)の標高1500mほどの熱帯雨林に生息しています。
昔から現地の人々に食べる目的で乱獲されていました。植民地時代に入るとシシオザルの生息数はいっきに減少し、1968年には1000頭に届かないまでに。
保護区を設けて数は4000頭まで回復していましたが、森林伐採や密猟などで今は2500頭ほどです。
シシオザルの特徴
タテガミのような毛
全身は黒い体毛でおおわれ、オスやメスに顔の周りにはライオンのような立派なタテガミがあります。
フサフサのしっぽ
シシオザルのしっぽの先端には、ライオンのしっぽに似たフサフサした毛があります。
指の爪
前後の脚には5本の指があり、指はすべて平たい爪(平爪)で親指は他の指と向き合っています。
手の使い方がとても上手で、物をつかんだり、枝をにぎったりすることができます。
シシオザルの生態
生活
オスとメスで10~40頭の家族の群れをつくって生活をしています。
昼行性で、ほとんどの時間を高い樹の上で過ごし、水を飲むとき以外は樹から下りてくることはありません。そのため人とほとんど接触しません。
オスのシシオザルは、縄張りを主張したり仲間に危険を知らせる時に、低くて大きな声(ラウドコール)を出すことがあります。。
食事
シシオザルはなんでも食べる雑食性ですが、エサは主に種子や果実といったフルーツが大好きです。
時に昆虫や鳥の卵、両生類、爬虫類を食べることもあります。頬には食べ物をたくわえることができる袋があります。
出産
出産は1年間を通して見られます。妊娠期間は約5ヶ月半で1回に1頭の赤ちゃんを産みます。産まれた赤ちゃんは体重400~500g。
授乳期間は約半年です。その後、メスはお母さんといっしょに群れで生活をしますが、オスは大人になると群れを離れていきます。
福岡の動物園でシシオザルに会えます
福岡市動物園には4頭のシシオザルがいます。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
シシオザルは森林伐採、農地開発、密猟によって、絶滅のおそれが高い絶滅危惧種に指定されています。現在、野生では2500~3000頭ほど確認されております。
国内の動物園20園で約80頭が飼育されています。
動物園に遊びに来たときは、シシオザルに会いにきてくださいね。
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