【マレーグマ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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クマのなかま

クマのなかまは、世界に8種類。マレーグマの他にもヒグマ、ホッキョクグマ、ツキノワグマ、ナマケグマ、アメリカグマ、メガネグマ、ジャイアントパンダがいます。

クマは基本的に肉食性ですが、ホッキョクグマ以外は主に植物も食べる雑食性です。

クマは、北極から熱帯地方までさまざまな環境に合わせて暮らしています。地球上でアフリカ大陸だけクマがいません。

マレーグマ

5月16日は『国際マレーグマの日』

ネコ目(食肉目) クマ科 マレーグマ属
  絶滅危惧種
  学名  Helarctos malayanus
  英名  Sun bear

  • 体長  100~140cm
  • 尾長  3~7cm
  • 体重  27~65kg
  • 分布  東南アジア
  • 生息地 熱帯雨林
  • 食べ物 シロアリ、ハチ、果実、ヤシの実、鳥、昆虫、小動物

マレー語では「basindo nan tenggil」と呼ばれていて「高いところに座ることが好き」という意味があります。

マレーグマの分布

マレーグマは東南アジア(マレーシア、インド、インドネシア、ミャンマー、ベトナム、タイ、カンボジア、中国南部、ラオス)に分布しています。

【生息地】熱帯雨林

マレーグマの特徴

マレーグマの体長は100~140cm、体重は27~65kgほどで、世界で最も小さいクマです。

全身は黒くてツヤのある体毛におおわれています。高温多湿な場所に適応するために、毛はとても短くなりました。

足の裏には毛が生えていません。木の幹をしっかりつかむことができるので木登りする時には滑り止めになります。

胸元には、ツキノワグマと同じような金色の三日月模様があることから、英語で「sun bear(太陽のクマ)」と呼ばれています。

首周りの皮ふはたるんでいるので、天敵のトラやヒョウに噛まれても簡単には死にません。

視力が弱く、臭覚に頼って生活しています。

鼻は短く、胸元の三日月模様と同じ色の毛が生えています。

視力が弱い代わりに臭覚がとても優れています。数km先の風上にあるニオイを、するどい臭覚でかぎ分けることができます。

臭覚は犬の7倍あると言われています。

耳は丸くて小さく、聴覚は発達していません。

マレーグマの舌の長さは25cmもあります。

シロアリの巣をこわして出てきたシロアリや、ハチの巣のハチミツを、長い舌をつかって器用になめます。長い舌をつかって、木の割れ目の中からエサをかきだすこともできます。

長いツメ

大きな前足や後ろ足には、それぞれ5本の指があります。前足の長くするどいツメは、木に登ったり、シロアリやハチの巣を壊したりするのに役立ちます。

足の裏全体を地面につける

クマのなかまは、歩くときに足の裏全体を地面につけます。これを『しょ行性』とよびます。

内側に曲がった前足は、地上で歩くとき「内また」のように見えますが、木登りのときに前足が木にひっかけやすくなります。

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マレーグマの特徴

生活

リン太郎
リン太郎

くつろいでいる姿は、まるで着ぐるみをきた人間のようですね。

マレーグマは夜行性の動物です。繁殖期のオスとメスや、母親と子ども以外は群れを作らず、基本的には単独で行動します。

昼間は木の上に登って日光浴をしたり、枝でつくったベッドで休んでいます。夜になるとエサを探すために木から降りてきます。

東南アジアは年中暖かくエサも豊富なので、冬眠をしません。

食事

雑食性でシロアリ、ハチ、果実、ヤシの実、鳥、昆虫、小動物などを食べます。

前足の長くするどい爪でシロアリの巣をこわし、長い舌をつかってなめとります。

繁殖

決まった繁殖期はありません。1年中いつでも繁殖が可能です。

マレーグマの妊娠期間は95~100日、2年に1度のペースで1~2頭くらいの子どもを出産します。

生まれたばかりの子どもは体重が280~340g、毛も生えておらず目をみえていません。30日ほどで目が開き、50日くらいすると少しずつ目が見えるようになります。

生後で2ケ月で歩けるようになります。授乳期間は1年~1年半です。

性成熟する3~4歳までは母親といっしょに生活し、その後は独り立ちしていきます。

 

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