バクのなかま
バクのなかまには、マレーバクのほかにもベアードバク、ヤマバク、アメリカバクの4種がいます。
マレーバク
ウマ目(奇蹄目) バク科 バク属
絶滅危惧種
学名 Tapirus indicus
英名 Malayan Tapir
- 体長 185~240cm
- 体高 90~105cm
- 体重 250~365kg
- 分布 東南アジア(マレー半島、スマトラ島)
- 生息地 湿地、森林
- 食べ物 水草、木の葉、果実
マレーバクは、バクのなかで最大です。バクは、ウマ目(奇蹄類)のなかまの中でも原始的な動物で、数千年前から姿がほとんど変わっていません。
バクは夢を食べる動物と言われていますが、中国には昔から夢を食べる想像上の動物のことを『獏』と呼んでいたんだ。バクのなかまとは関係がないので夢は食べれないよ。
バクの分布
- マレーバク・・・東南アジア(マレー半島、スマトラ島)の湿地・森林に生息
- ベアードバク・・・中央アメリカ(メキシコ南部)~南アメリカ北部の湿地・森林に生息
- ヤマバク・・・南アメリカ(北部アンデス山岳地帯)の高地(標高2000m以上)に生息
- アメリカバク・・・南アメリカ(ブラジル)の森林・草原に生息
マレーバクの特徴
目
目が悪くあまり見えていません。
鼻
見た目は、鼻がのびたブタに見えますが、ウマのなかまです。
鼻の先にかたい骨がありません。自由に動く鼻をつかって、植物を口に引き寄せて食べます。泳ぐときは水面から鼻をだして、シュノーケルのように呼吸をします。
ニオイをかぐ力がとても優れています。
耳
耳はラッパ型で、耳の先端が白くなっています。耳は自由に動かすことができます。
足
バクと同じウマ目のなかまは約20種で、ウマ科・バク科・サイ科に分かれます。
ウマ目のなかまの足には、ひづめがあります。バクの足は、前足にひづめが4本(親指がない)、後ろ足はひづめが3本(親指と小指がない)です。
そして3つの動物に共通しているのは、足のひづめが1本または3本と奇数ということです。真ん中の第3指で体重を支えています。
目立ちにくい体
バクは夜行性で、うす暗い森の中では体の白い部分ばかりが目立つので、形がわかりずらく敵にばれにくいです。黒と白の模様が保護色になっています。
子どもはシマ模様
マレーバクの子どもは、うり坊もようで体に白い斑点とシマ模様があります。
マレーバクの生態
生活
マレーバクは夜行性の動物で、湿地のまわりの森林に単独で暮らしています。水辺を好み、泳ぐのはとても得意です。
ウンチなどの排泄も自分の臭いを消すために水の中で行います。
ヒョウやトラなどの敵にねらわれた時は、すぐに水中に逃げて身を守ります。
マレーバクは、目が良くありません。そのかわり、鼻が発達しているのでニオイに敏感です。
食べ物
マレーバクは草食動物で、主に木の葉、果実、水草を食べます。長くのびた鼻で植物をもぎとり、器用に食べます。
繁殖
一夫一婦。繁殖期は4月~6月で、妊娠期間は390〜410日です。1度に1頭の子どもを出産します。
授乳期間は6〜8カ月ほど。オス・メスともに生後2年半から3年で性成熟します。
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