【ヒョウ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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ネコのなかま

ネコのなかまは哺乳類の総数約5000種のうち約280種。

ネコのなかまには、ヒョウ以外にもライオン、トラ、ピューマ、チーター、ジャガーなどがいます。いずれも肉食動物を代表とする動物たちです。

ヒョウには、9つの亜種がいます。

アムールヒョウ、キタシナヒョウ、インドヒョウ、スリランカヒョウ、ジャワヒョウ、スリランカヒョウ、ペルシャヒョウ、アラビアヒョウ、アフリカヒョウ

ヒョウ

 ネコ目(食肉目) ネコ科 ヒョウ属
  絶滅危惧種
  学名  Panthera pardus
  英名  Leopard

  • 体長  オス140~190cm メス90~120cm
  • 尾長  オス60~110cm メス60~90cm
  • 体重  オス40~90kg オス30~60kg
  • 分布  アフリカ大陸、アラビア半島、極東ロシア、インド、スリランカ、ジャワ島、中国
  • 生息地 寒帯から熱帯の森林、サバンナ、砂漠、山地、岩場など
  • 食べ物 中型の哺乳類、小型の哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類、昆虫

 

ヒョウの分布

ヒョウは、アフリカ、アラビア半島、ロシア極東、インド、スリランカ、ジャワ島・中国に広く分布しています。

【生息地】寒帯から熱帯の森林、サバンナ、砂漠、山地、岩場など

ヒョウの特徴

体はしなやかでがっちりしていて、体色は黄色、褐色、黄白色、お腹は白色です。

肢は短く、前足の指は5本、後ろ足の指は4本。ヒョウのツメは、かぎヅメで、自由にツメを引っ込めることができます。足裏の肉球はとても柔らかいので、敵に気付かれないように足音を立てずに歩けます。

耳は丸くて短く、耳の裏側には黒い斑点があります。口の周りや頬には固くて長い毛があり、暗闇で狩りをするときのセンサーの役割となっています。

ヒョウの体には、ロゼット(バラ飾り)や梅花紋とよばれる模様があります。円形にならんだ数個の黒い斑点が、バラや梅の花びらのように見えます。尻尾にも同じように模様があります。

アフリカ、砂漠、熱帯雨林、ヒマラヤ山脈のような高い山などの様々な生息環境のなかで、模様は保護色となり敵からは目立たなくなります。

寒い地域に分布するヒョウは毛が長くて下毛が密で、暑い地域に分布するヒョウは毛が短く下毛が粗くなっています。極寒で暮らすアムールヒョウは夏は2.5cmの短い毛ですが、冬になると7cmの厚い毛に生え変わります。

チーターやジャガーとの見わけ方

ジャガー

ジャガーの柄も花柄の模様で、柄はヒョウより大きく、四角形・五角形・六角形と形はさまざま。真ん中に黒い点があるのが特徴です。

体はヒョウよりも大きくて丸いのが特徴です。

チーター

チーターは、黒い斑点の模様で、大きな斑点と小さな斑点がまざっています。

速く走るために頭が小さくて脚は長く、体がスリムなのが特徴です。

クロヒョウ

クロヒョウは毛が黒いタイプで、ヒョウのなかまです。よーく見ると花柄の模様がしっかりあります。

劣性遺伝子の突然変異によって生まれのがクロヒョウです。マレーシア、ジャワ島、スリランカ、エチオピアなど高温多湿の地域に多く生息します。

肉をきりさくするどい歯

大きなキバ(犬歯)で獲物をつきさし、するどい歯で肉をかみ切ります。やすりのようにザラザラした舌は、骨から肉をそぎ落とす時に役立ちます。

前向きについた目

草食動物とくらべて、肉食動物の目は前向きについています。相手との距離を正確に知ることができます。

ヒョウの生態

生活

ヒョウは夜行性で基本的に単独行動します。繁殖期だけは、オスとメスはいっしょに行動します。

オスとメス共に縄張りがあります。オスは木の幹などに尿をひっかけてマーキングをすることでメスと縄張りが重ならないようにしています。

ネコのなかまの眼球の網膜の奥には、光の量を2倍にする反射膜(タペタム)があります。このタペタムによって夜でも目がはっきり見えます。

食べ物

ヒョウは肉食動物で、中型のレイヨウやシカ、ガゼル、インパラ、イノシシなどや、小型のハイラックス、鳥類、爬虫類、魚類、昆虫などを食べています。

狩りは夜におこなわれます。木登りが得意なので、木の上から獲物におそいかかります。ライオンやハイエナなどに獲物を横取りされないように、とらえた獲物は木の上に運んでゆっくり食べます。

ヒョウは自分の体重より10倍も重たい獲物をたおすことができます。

 

繁殖

妊娠期間は約100日で、1度に2~3頭の子どもを産み、メスひとりで育てます。生まれたばかりの子どもは体重が約550gで、くすんだ灰色をしています。

生後5週間になると、巣の周りを歩いたり木に登ったりできるようになります。体は大きくないので、ヘビやハイエナなどに襲われる危険があります。

子どもは1日のほとんどを寝て過ごし、母親が獲物をとって帰ってくるのを待ちます。子どもが捕食者に狙われないように数日ごとに巣をかえ、母親は新しいすみかへ1頭ずつ運びます。

生後3~4カ月で離乳し、子どもが自力でエサを獲れるようになるまでは母親といっしょに行動します。生後12~18カ月になると独り立ちします。性成熟は2~3年です。

福岡の動物園でヒョウに会えます

福岡市動物園

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ヒョウは、美しい毛皮をもっているため、密猟をするハンターが絶えません。現在は、生息環境の悪化や森林伐採による生息地の減少で数が減少してきています。

 

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