モンハナシャコ
シャコ目 ハナシャコ科 ハナシャコ属
学名 Odontodactylus scyllarus
英名 Peacock mantis shrimp
- 全長 3~18cm
- 分布 インド洋、太平洋
- 食べ物 カニ、腹足類、魚類
モンハナシャコの特徴と生態
モンハナシャコ(紋花蝦蛄)は、体に円状の斑紋があることが由来です。
水深100mより浅いサンゴ礁付近に穴をほって生息しています。
シャコの中でもとても鮮やかな色をしています。
体の色は赤色・青色・緑色・紫色、眼柄は青色、尾扇の縁は赤色をしています。
鮮やかな色をした生き物には、危険なイメージがありますね。
パンチの破壊力抜群
モンハナシャコは大型のシャコで、別名『海のボクサー』と言われています。
捕脚と呼ばれる前足のパンチ速度は、なんと水の中でも時速80km!
あらゆる生き物の中で最速です。
プロボクサーのパンチ速度が時速40kmなので、2倍もあります。
パンチが速すぎて、周りの海水が一瞬で沸騰して気化してしまいます。
獲物を捕まえるのも一撃必殺、貝の殻も砕く威力のパンチをくらったら気絶してしまいそうですね。
その破壊力は、
- 『水槽に穴をあける』
- 『人間の指をへし折る』
ほどの衝撃です。
海外のダイバーは、モンハナシャコには近づいてはいけない事を認識しているぐらい危険な生物です。
色を識別する能力が抜群
モンハナシャコの眼は、人間の10倍の10万色を識別できると言われています。パソコンのパーツにも応用できるくらい高性能の眼です。
眼はミラーボールのように複眼で、左右180度見わたすことが可能です。
この複眼には12個の色覚受容体(人間の眼は3個なので、実に4倍)があり、紫外線・赤外線・円偏光なども見ることができるそうです。
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