【トナカイ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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トナカイ

クジラ偶蹄目 シカ科 トナカイ属
  絶滅危惧種
  学名  Rangifer tarandus
  英名  Reindeer

  • 体長  120~220cm
  • 体重  60~250kg
  • 生息地 北極圏(北アメリカ北部、ヨーロッパ北部、ロシア)
  • 分布  ツンドラ地帯、タイガ
  • 食べ物 葉、根、樹皮、地衣類、コケ類

トナカイは、北アメリカでは『カリブー』と呼ばれています。カリブーという名は、アメリカ先住民ミクマク族の呼び名に由来し、シャベルですくうもの・前足でかくものという意味があります。

トナカイの分布

トナカイは、北アメリカ北部(アラスカ、カナダ)、ヨーロッパ北部(グリーンランド、フィンランド、ノルウェー)、ロシアに分布しています。

【生息地】ツンドラ地帯、タイガ

トナカイの特徴

北極圏は、年間の10カ月もの間、雪や氷におおわれた土地です。北極圏に生息するトナカイは、厳しい寒さから身を守るために、羊のような長い毛で断熱性を高めています。

低い緯度に生息するトナカイより、高い緯度に生息するトナカイの方が体は小さく、体の色は明るめです。

シカのなかまでは唯一、オスとメスの両方に角があります。角は毎年生え変わり、角の長さはオスが90~120㎝、メスが30~40㎝。

目の色

トナカイは、季節によって目の色を変えます。極夜が続く冬の時期だけは、目の色が濃い青色になり、冬以外は金色の目をしています。

ひづめ

幅広い蹄は、夏にはスポンジのようにやわらかく、冬は硬くなります。泳ぐときや雪や氷をかき分けるのに最適です。歩くときに「カチカチ」と足音がします。

走る速度は哺乳類の中でも速く、時速80km。

トナカイの生態

生活

シカのなかまの動物では珍しく、群れで生活をしています。

トナカイは、エサをもとめて1000kmの大移動をしていいます。1年で5000kmを移動することもあり、陸生の哺乳類の中でも最大の移動距離です。

春と秋の季節は、オスとメスは別々に集団をつくり生活していますが、繁殖期の秋になるとオスはメスをめぐって争います。戦いに勝ったオスは、5~20頭ほどのメスをひきいてハーレムを作ります。

夏は産まれたばかりの子どもを合わせると、8000頭を超える集団生活になります。

食べ物

トナカイは草食性で、葉、根、樹皮、地衣類、コケ類を食べます。

繁殖

繁殖時期は9月下旬~11月上旬。妊娠期間は210~240日で、5月~6月になると1頭の子どもを産みます。

子どもは生まれて数分で立ち上がることができます。母親の母乳を飲んで成長し、1カ月ほどで離乳します。1歳になる頃には、親と同じくらいの体の大きさになり、2歳で生成熟します。

 

サンタクロースのそりを引くのはオス?メス?

サンタクロースのそりを引いていのは、オス?メス?
シカ科のなかまのオスは、枝分かれした角があります。オスとメスともに角があるのは、トナカイだけです。
トナカイのオスの角は春に生えて秋~冬に角が落ち、メスの角は冬に生えて春~夏に角が落ちます。
クリスマスにサンタクロースのそりを引く冬の季節に角があるのは、メスかもしれません。

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